美容室オープンチラシ
「オープン」という言葉は、大変なパワーを持っています。
数多くのチラシの中から、主婦は自分に関係ありそうなチラシだけ選び出します。
秋冬用の洋服を買いたいと思っている人は、洋服の載ったチラシには敏感に反応するでしょう。
反対に、興味のないチラシには見向きもしません。
チラシが主婦の目に止まる時間はわずかに0.3秒と言われています。そのわずかなチャンスを逃したら、そのチラシは二度と日の目を見ることはないと考えた方がいいでしょう。
そんな中で、オープンチラシだけは、たとえ自分にはあまり関係なさそうなものであっても、「Open」「オープン」という言葉自体に人を惹きつける魔力があります。
これを活かさない手はないと思うのですが、右の美容室オープンのチラシは、あまりに情報を詰め込みすぎて、オープンということが目立たなくなっています。
原寸はB4サイズですが、それだけのスペースに、写真と文字が何と22カットも入っています。そのお店に対する経営者の思い入れなどを詳しく紹介したい気持ちはわかりますが、それは、欲張りすぎというものです。
経営者の思い入れがお客さんを惹きつけるのではなく、「新規オープン」が惹きつけるのです。ですから、新しい美容室がオープンすることを、主婦の目に触れるわずか0.3秒の間にアピールできなければならないのです。
おもてに載せる写真は、店長がカットしているもの1枚で十分です。とにかく、オープンの文字を目立たせて、裏面でいろいろ紹介するのがベストだと思います。
(2004年9月30日)