チラシを目立たせる秘訣
すでにこのリフォーム会社のチラシは2回紹介しました。
前回同様、今回のチラシも、はっきり言って、できはよくありません。
おもては、前回も「世界の建物情報」を載せていましたが、ほとんど意味をなしていないという指摘をしました。
今回も全く同じ構成を採っていますが、リフォームには全く関係のない情報になっています。
おそらく手抜きをしたのでしょう。裏面は、前回と全く同じものを使っています。それが、出来のいいものならいいのですが、決してそうではないのです。
裏面の一部を拡大したものを、一番下に載せておきました。
これは和室から洋室へのリフォームです。よく見るとわかるとおり、ポッキリ価格を強調していますが、それが果たしてお値打ちなのかどうかは、素人には判断できません。せっかく詳しく仕様を書いていますが、たとえば、クロスSPとクロスAAはどう違うのでしょうか。
これでどんな部屋に変わるのかをイメージできるのはプロ以外いないでしょう。この辺りは、お客さんの視点を全く意識していない証拠です。
私の家内は、「こういうゴチャゴチャしたチラシは見る気がしない」と言っています。
出来がよくないのに、なぜ毎月私の目に止まるのでしょうか?
ポイントは、2つあります。
ひとつは、紙の色です。黒色の1色刷で
すが、黄色の紙ですから、目立ちます。
もうひとつは、紙の質ですが、実はこれが最も重要なポイントなのです。
このチラシはコピー用紙のような材質の紙を使っています。一般の光沢紙と比較すると、写真を載せるのには向いていませんが、紙が滑りにくいという特徴があります。
そのおかげで、他のたくさんのチラシをはさむのに使われるのです。つまり、一番外にくるため、目に触れるチャンスが格段に大きくなるという訳です。
(2004年9月30日)