キャッチコピーはいいけれど・・・

このチラシは、ご覧の通り「北海道フェア」というキャッチコピーで惹き付けています。
山盛りになったカニの足の写真をバックに、独特の墨字で大きく北海道とありますので、とても目立ちます。(原寸はA4版で、通常のチラシより小さい)
デパートなどでも、北海道物産展を開催すれば、必ず期待通りの集客ができると言われるほど、北海道というのは魅力を持っています。
そういう北海道の特性をうまく活用したチラシで、人の目に留まるという面では、間違いなく成功しています。
ところが、何の広告かがわかりにくいという欠点があります。
白抜きで、LUNCHとかDINNERとありますので、飲食関係のチラシであることはわかりますが、せっかくの料理の写真がカニの写真の陰でかすんでしまっています。
何の店だろう、どこにあるのだろうと思った人にとって、このチラシはとてももどかしく感じられると思われます。
下の黒い部分に横文字の店名があります。「フィレンツェ」と読むのだろうとは思いますが、誰もが知っている店名ではありません。
ここには、裏面を載せていませんが、裏面はカニ料理の具体的メニューを紹介するために使われています。
最下部にホテル名が小さく書かれており、それを見てやっとホテル内のレストランのチラシなんだとわかりました。しかし、案内図はありません。
このように、このチラシは、人を惹き付けるのには成功していますが、その人たちを来店に結びつけるというところで、致命的な失敗をしていると思います。
(2004年11月24日)